ここまでは加齢により喉頭機能等、直接声を衰えさせないようにする方法を書いてきました。
今回は身体を急激な老化から守る観点で書いていこうと思います。
呼吸器の変化に対応するには?
有酸素運動や胸郭・腹筋・背筋などの体感トレーニング
呼吸筋は主に有酸素運動などでトレーニングする事が出来ます。
呼吸適度にが激しくなる運動は呼吸筋の発達・維持に役立ちます。
これらは加齢と共に低下して行きますので、年齢が進めば進むほど運動は重要になってきます。
呼吸トレーニング
呼吸の支えを使ったトレーニング、場合によっては呼吸トレーニングとしてパワーブリーズを使ってみるのも良いかもしれません。
もちろん歌唱トレーニング自体も呼吸のトレーニング要素を含みますので積極的に歌う事も大切です。
姿勢を正す練習
理学療法士の行う姿勢矯正や、ヨガ、ピラティスなども有効だと思います。
VTチームの中では三浦優子インストラクターがこれらのトレーニングを行っています。
優子先生の立ち姿は本当に美しいです・・・!
筋力の低下に対応するためには?
有酸素トレーニング
上記に記載されている通りです。
筋力トレーニング
加齢によって筋量、筋力が落ちるのであればそれに相反するようにウェイトトレーニングを取り入れるのも手だと思います。
桜田は筋力トレーニングと有酸素運動を同時に行えるケトルベルトレーニングを取り入れています。
よかったらお試しください。^^
神経系統の低下に対応するためには?
アジリティ・トレーニング
瞬発的に声を動かすトレーニングを取り入れる事により、声の瞬発性の向上や維持に役立ちます。
昔からあるヴォーカリーズ(シンガーのためのトレーニング音階集)では必ずと言って良いほどアジリティ・トレーニングが含まれています。
科学的な知見が今ほどなくとも歌声を作り上げるためには重要なトレーニングと位置づけられていたのだと考えられます。
リズムトレーニング
ボイストレーニングに合わせてリズムトレーニングを取り入れるのも良い手でしょう。
歌手は楽器の演奏者に比べてリズム感が弱い傾向にあります。
メトロノームを使い、カウントや手足を踏む等のシンプルなトレーニングでリズム感や瞬発性のトレーニングにもなります。
いかがでしたか?
今回のトレーニングはどちらかと言えば歌唱よりもフィジカル的な要素が挙げられました。
身体の健康は歌声の健康である事は確実に言える事です。
身体自体を衰えさせないようにする事が歌声の維持や向上に直結すると言えるでしょう。
加齢による身体と声の変化とは?
加齢を物ともしない声を手に入れるためには?パート1
加齢に負けない声を作るボイストレーニングコースはこちら
この記事を書いた人
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セス・リッグス Speech Level Singing公認インストラクター日本人最高位レベル3.5(2008年1月〜2013年12月)
米Vocology In Practice認定インストラクター
アーティスト、俳優、プロアマ問わず年間およそ3000レッスン(のべレッスン数は裕に30000回を超える)を行う超人気ボイストレーナー。
アメリカ、韓国など国内外を問わず活躍中。
所属・参加学会
Speech Level Singing international
Vocology in Practice
International Voice Teacher Of Mix
The Fall Voice Conference
Singing Voice Science Workshop
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