2024年 11月 10日 の記事一覧

  • 加齢を物ともしない声を手に入れるためには?パート1

    ここまでのブログでは加齢による身体の変化、身体の変化による声への影響について話してきました。 今回からは加齢による声への影響を抑えるためにどのような事を行えば良いのかを考えてみましょう。 喉頭の変化に対応するためには? 男女ともに地声・裏声、その2つを上手に行き来するトレーニングを行う事。 地声の時は、声門閉鎖を強く行うため、甲状被裂筋、外側輪状被裂筋の活動。 裏声の時は、声帯を引き延ばす輪状甲状被裂筋の活動が優勢になると言われています。 (実際の筋運動はそんなにシンプルではないのですが、コンセプトを捉えやすくするためご了承ください) それぞれの筋力低下を防ぎ、筋連動を上手に行うために全ての声区(レジスター)のトレーニングが重要と考えられます。 これら声区をダイナミックに行き来するためには外喉頭筋群の連動も起こると考えられるため、全レジスターをまたいだボイストレーニングは発声に関与する筋肉をほぼ全てトレーニングする事が出来ると考えられます。 声帯の変化に対応するためには? 声帯のストレッチを行う事 ここで言うストレッチ運動は上記の全レジスターをまた… 続きはこちら≫

  • 加齢による機能性発声障害

    前回のブログでは加齢による声の変化はなぜ起こるのか?について書いてきました。 一般的には声の変化は40〜50歳くらいで起こると言われていますが、歌手や俳優が「だんだん声を出すのが辛くなってきた」と言う年齢は30台前半くらいでも珍しくはありまえん。 特に声が高い、軽やかな女性の多くは30代に差し掛かったくらいで一度、変化を感じ、そこから上手に技術の向上で対応出来れば大した問題にはならないようです。 しかし微妙な声の変化に対応出来ず、更にバランスの悪い発声が癖化してしまうと30代前半でも元は出来ていた発声が出来なくなってしまうと言うケースは少なくない様に感じます。 機能性発声障害? 近年、歌手が機能性発声障害と診断されたと発表する事が増えたように感じますし、皆さんもよく見かけているのではないでしょうか。 機能性発声障害とは、声帯などの発声器官に器質的な障害がないにもかかわらず、声が出しにくい、思うような声が出ないなどの症状が現れる発声障害です。全発声障害の患者さんの約8%を占めています。 機能性発声障害には、次のような種類があります。 過緊張性発声… 続きはこちら≫

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