2022年 05月 の記事一覧

  • 松浦航大「フィラメント」徹底解析 第一弾

    今回ご本人からのOKもいただきましたので、松浦航大くんの解析動画を作りました。1人26役モノマネをして進めていく楽曲とのことです。「人の孤独に寄り添う曲」ということで楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、技術の素晴らしさにも注目していきます。モノマネで色々な技術を投入しているので、それを解析していくことで彼がやっていることに少しでも近づけるのではないかと思います。今回はわかりやすくテンプレートを作りましたので、それをもとに解析・説明していこうと思います。 テンプレートの詳細 ・喉頭の位置 喉頭の位置によって人間の声色をコントロールすることができます。喉頭の位置を高くすることでちょっとキーンとしたような音色、鋭さが出る。喉頭の位置を下げることで深いような音色、ぼやっとしたような音色になる。 声優さんがキャラクターの声を作るときにも主に喉頭の位置・共鳴腔をコントロールしていることが多いです。 声色は喉頭の位置によって変わるということがわかってもらえればいいと思います。 ・顎の開き方 発音・声色に関与してきます。ア母音を使って顎を縦にオープン・クローズさせながら声を出してみると… 続きはこちら≫

  • オーディションでの音域の欄。あなたはどう書く?

    ミュージカルのオーディション等で良く書かれている「音域を書く欄」。 「どの様に書けばいいのですか?」 とかなりの頻度で質問を受けます。 この質問。本気でお答えしようとすると非常に難しいのです。 なぜ音域を書く程度の事が難しいのか? あるミュージカル女優さんのホームページのプロフィールに書かれた音域は以下の通りです。 E3からG6まで。 これを鍵盤上で表すとこんな感じです。 3オクターブ以上ですので、めちゃくちゃ広い音域になります。 ここで生まれてくる疑問は 「実際に歌唱に耐えられる音色で歌える音域なの?」ですし 「どの音楽ジャンルでその音域を使えるの?」もありますし、 「これに書かれた音域で声を伸ばす事もできるの?」も出ますし、 「1曲でその3オクターブを縦横無尽に動き回れるの?」 これらです。 この女優さんが声楽曲を歌うソプラノでしたらE3の音をだす事はほぼありません。 ましてやG6でベルティングなんて出来るわけもありません。(笑) ここで重要になるのが歌う音楽のスタイルやジャンル、音形、諸々の条件にによって声の出し方… 続きはこちら≫

  • ライブ当日のボイストレーナーの仕事とは

    ボイストレーナーの仕事の多くはスタジオでのレッスンとなりますが、ライブ会場やテレビ収録の現場まで伺い、アーティストの声を整える事もあります。 当日リハーサル前のウォーミングアップ ウォーミングアップの場所はアーティストによって異なります。 ボイストレーナーの部屋を専用に充ててくれる事もありますし、アーティストの楽屋で行う事もあります。 GENERATIONSのライブツアーに帯同した際はボイストレーナーの部屋が用意されていました。 「昨日はよく寝れた?」「疲れ残ってない?」等なんて事のない会話からその日の健康状態のチェックや話し声を聴き、その日の声の状態をチェックしていきます。 この時点での声の出方は、後のリハーサルから本番に向けての声のチューニングの仕方に影響が出ますので、慎重に聴き分けます。 チェック項目は ・話し声の低さ、高さ ・話し声にかすれはないか? ・歌い声(地声)の音程はフラット傾向にないか? ・歌い声(地声)のツヤ、響きは良いか? ・裏声が直ちに出せるか? 極端な場合、この中のチェック項目で、、。 「話し声が低く、かすれ… 続きはこちら≫

  • リハーサル時にボイストレーナーは何をするのか?

    ボイストレーナーのレッスンスタジオ以外での「現場仕事」と言ってもあまりピンと来ないかもしれません。 僕の場合も先輩ボイストレーナーの仕事に付きそって、ライブやレコーディングに行って勉強した経験もありません。 今日ここに書く事は、桜田ヒロキが「こんな事をやったら喜んでもらえるだろうな」と言う事をやっていった結果、仕事として成り立っていった事の紹介となります。 ウォーミングアップ&喉周りのストレッチ 「本番前のウォーミングアップ方法」で書いたのでこちらをご覧下さい。 リハーサル前にボーカル・ウォーミングアップをに行います。 この後に待つモニターチェックで声が本番に近い状態で仕上がっている事が重要です。 ウォーミングアップをする事、ウォーミングアップの仕方に寄って歌声は変わりますし、それはアーティスト本人の歌いやすさにも大きく関わります。 ※ライブのモニター環境とは、客席向けに作られた音響(カッコよい音優先)ではなく、アーティスト本人が歌いやすさを最優先した設定で作られた音です。 モニターチェックの対応 現在のライブでは、多くのアーティストがインイヤーモニ… 続きはこちら≫

  • ライブ、レコーディング前のボイス・ウォーミングアップでは何をするか?

    歌っている方であれば歌唱において、ウォーミングアップを行う事がとても重要な事はご存じの通りでしょう。 オーストラリアのある学者によって行われた実験では歌手がウォーミングアップ前、そしてウォーミングアップ(25分間)後の歌唱(8小節)の評価を行いました。 評価項目は ・声の甘さ ・明るさ ・喉に感じるストレス ・ビブラート ・歌唱クオリティ ・トーンクオリティ(声色) ・発声技術における集中力 ・自信の有無 ・声の響き ・シンガーの内に感じる安心感・安定感 ・声から聞こえる不安感 ・声から聞こえる疲労感 など多岐にわたる項目を歌手本人6名。そして専門家8名の耳で確認すると言う方法で行いました。 結果は予想通り、全ての項目で歌手自身、専門家すべての評価がウォーミングアップ後に大きく向上しました。 この実験自体は歌手や専門家の知覚で行われましたが、この研究の全てに関わった人がウォーミングアップ後の歌唱評価が向上したのは、、、 まぁ当然と言えば当然ですね。(笑) では桜田ヒロキはプロフェッショナルの歌手のライブ会場やレコーディングスタジ… 続きはこちら≫

  • アーティスト・ミュージシャン・アマチュア ボイストレーニングや歌唱指導の違いは?

    僕は日々、プロアーティスト、ミュージシャン、俳優、アマチュアシンガーの方を教えています。 それぞれの特性や歌唱の教え方にどんな違いがあるのかを客観的に考えてみようと思います。 アーティスト ここでは既にプロとして社会から認知されているアーティストとします。 楽曲の歌唱音域 意図をしていなければ、大体常に同じ音域を歌う事が多い 声色 アーティストとしてのシグネチャー・サウンドが確率している場合、その声色を返る事はあまりない レッスンで要求される事 ライブパフォーマンスであれば、まず「音程を安定させて欲しい」はアーティスト本人、事務所からも言われます。 出すのが辛い音域を安定させて欲しいと言った要望も言われます。 レッスンで行う事 ・極力、安全で「声帯出血」と言った怪我のリスクを極力抑えるように発声時の喉頭のリラクゼーションを行います。 必要であれば、喉周りや舌骨周りのストレッチを行います。 ・音程の安定のために必要な発声トレーニングを行います。 ・音域の拡張が可能な場合、積極的に行って行きます。 それにより、現在まで… 続きはこちら≫

  • 朝の出しにくい声に最適なボイトレ・エクササイズをご紹介

    こんにちは!桜田ヒロキです! 歌を歌い始める時、特にウォーミングアップが出来ていない時にこんな状況に陥ったことはありませんか? 「高い声を出す時に苦しくなる・・・」 「高い声を出そうとすると声がひっくり返ってしまう」 「力強くて響きのある声が出せない・・・」 このような悩みを、もしたった数分で解決できるなら最高ですよね? そんなあなたのお悩みを、桜田ヒロキと一緒に解決していきましょう! まずはこの動画をご覧ください!! 最強のボイトレ方法「セミ・オクルーディッド」 いかがでしたでしょうか? では、動画でご紹介したエクササイズについて、詳しく解説していきましょう! Semi-occluded exercise(セミ・オクルーディッド エクササイズ)とは? Semi(半)Occluded(閉鎖的)Execise(運動) といった意味合いになります。 簡単に言うと、『半分声を出す/ 半分声をふさぐ』といった意味です。 発声を唇やストロー等で”邪魔”することによって、『半分だけ発声している』状態を作り出します。 セ… 続きはこちら≫

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