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母音と倍音の関係性。操作方法って?
- 2021.07.26
- 歌手のための音声学
前回のブログでは、日本語の5母音を声道の形状と共鳴と特性について解説しました。 日本語の5母音はイタリア語の5母音とほぼ近く、Pure Vowels(純粋な母音)とも呼ばれています。 今回は母音の共鳴特性と、倍音について、そしてそれぞれのコントロール法についてお話ししようと思います。 歌声において、倍音は歌った音程で決定される 整数次倍音においては「裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析」にもある通り、音程を歌った瞬間に出力される倍音が決定されます。 ※倍音と倍音の間に「草むら(Bush)」のように小さな山が出来る事がありますが、それは気流音であったり、声帯の均等でない振動が起った際に出る一般的には雑音とされる物です。 ただ、この雑音が歌声においては良い意味で「味」の認識される事も多くあります。 では、例題としてG2(低いソ)の音の喉頭原音のモデルを見てみましょう。 厳密にはG2は100Hzではありませんが、およそ100Hzとした場合・・・。 基音 100Hz 第2倍音 200Hz 第3倍音 300Hz と言った具合に、均等な周波数の幅… 続きはこちら≫