桜田ヒロキヴォーカルスタジオ

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PodCast by SLS master instructor John Henny


Lesson 5 Building Strength




[TIME: 0:08]
こんにちは!
そしてようこそ!John Hennyです。

今日のPodCastでは、みなさんのミックスヴォイスに力強さを付けていきたいと思います。
ただし!このレッスンを行う時、みなさんはとても気をつけなくてはいけません。

[TIME: 0:20]
もし前回までのレッスンをうまく出来なかった場合、もしコネクションが足りない場合、喉がつまってしまう場合、ひっくり返ってしまう場合、喉に締め付けを感じてしまう場合・・・。
もし最初の方のレッスンで行ったリリース感さえ身に付けていない場合。

[TIME: 0:40]
こんな風に高い音を歌う時に・・・

※デモンストレーション「mum mum mum mum」
と、つまってしまったり・・・

※デモンストレーション「mum mum mum mum」
とひっくり返ってしまったり・・・

この2番目のデモンストレーションではチェストヴォイスを持ち上げているわけではなく、リリースさせているので、まだマシな方ですね。


※桜田ヒロキMEMO
1番目のデモは完全にチェストを持ち上げています。
このまま今回のエクササイズに入ると喉を痛めてしまう危険性があります。

2番目のデモはひっくり返ってほとんどファルセットになっています。
声帯がくっつきあっていない状態ではパワーは付けていけません。
若干声帯が開いている状態で息を大量にぶつけるのも危険です。


これらがまだみなさんにとって問題である場合は今日のレッスンは行わないようにしてください。
もう少し前回までのエクササイズを行う必要があります。

[TIME: 0:58]
決して急いではいけません。
ボイストレーニングは必ず成功を積み重ねていかなくてはいけないからです。

私は生徒にこのように言っています。

練習は完璧な状態を作り上げるのではありません。
練習は習慣を作り上げるのです。
完璧な練習法こそが完璧な状態を作り上げるのです。


※桜田ヒロキMEMO
良い言葉ですね。
ボクも自分のクライアント様にはこれを言う事があります!
Thanks John!


[TIME: 1:15]
もし間違った方法で練習をひたすら続けても体は良い状態を覚える事はありません。
単純に間違った癖を積み上げていっているだけです。
そんな状態をわざわざ練習して身につけたくありませんよね。

たとえこの「声にパワーをつける」と言う事が魅力的でも、ここにあせって飛び込んではいけません。
もし、今日ここからレッスンを続けていって、痛みや締め付けを感じてしまう場合は・・・このレッスンは一旦やめましょう。
声を叫ぶように出してはいけません。

では、注意事項をみなさんに理解していただいたところで、これから何をしていくのかをお話しましょう。

[TIME: 1:47]
まず、1番最初のレッスンでみなさんには「声をリリースさせる事」を学んでもらいました。
正確に声帯の長さを変えて音程をコントロールするプロセスです。
ひたすら声帯をひっぱって喉頭を持ち上げて叫ぶような歌い方ではありません。

そして次のレッスンでは「コネクション」を見つけました。
別の言い方では声帯の2枚のひだをきちんとくっつき合わせると言う事です。

[TIME: 2:10]
例として、単純に「リリース」だけを持っていた場合・・・

※デモンストレーション「mum mum mum mum mum mum mum mum mum mum」

これでは声帯はくっ付きあっていませんが、喉頭が持ち上がってきていませんね。
では次のステップでは「コネクション」を見つけました。

[TIME: 2:23]
※デモンストレーション「mum mum mum mum mum mum mum mum mum mum」

強い声ではありませんが、声帯はきちんとくっつきあっていますよね。

次に私たちが身につけていきたいのは、この声帯を閉じておく力を増加させます。
実際のところ何をするのかと言うと、この強い力で閉じた声帯に、息の量を上げて行きます。
でも強い息を声帯にたたきつけるのは止めてください。
声帯はそれほど極端に強い息を支えるだけの力は持っていません。

[TIME: 2:48]
具体的に声帯で何が起こるかと言うと、音を出すために声帯はすごいスピードで開閉を行っています。
この閉じている時間を若干長くしておきたいのです。
そして声帯の下からかかる圧力を少し高いものにしたいのです。
この圧力を作った結果、より力強い音を作ります。

[TIME: 3:01]
実際に行うと・・・
※デモンストレーション「mum mum mum mum」

「mmmm」まるで音を下に押し下げるようにパワーを上げていきます。

もちろん、これはステップ・バイ・ステップで積み上げていく必要がありますが、今の例が究極的なゴールだと思ってください。
私達はひっくり返ったり、バランスが崩れてしまって不必要な筋肉を使う事なく、声帯でより多くの息の量を支える力が必要になります。

[TIME: 3:25]
ではこれからエクササイズに入っていきます。
ここでは「ニュートラルな母音」、「Uh(あ、おの中間音です。)」を使っていきます。

「ae(あ、えの中間音です。)」はより開いた母音でより難しくなるのでここでは使いません。

もし「Uh」ですら難しい場合はより狭い母音を使っていくことも出来ます。
例えば「Noo(ぬぅ)」や「Noh(のぅ)」といったものです。
これについては後でお話しましょう。

でも今回は「mum」を使いましょう。「mum」のMの音は声帯にとってはちょうど助けになります。
Mの音は有声子音で「mmm」と発音した時に息の流れをゆるやかに止め、ちょうど声帯が肺からの息の圧力を抑えるのを口元でも行っている事になります。

[TIME: 4:03]
ではエクササイズに入っていきましょう。
スタートの音程は、ほとんどの男性にとってとても楽に発声できる場所から始めましょう。
そして少しずつ上がっていき、男声域の1つ目のブリッジ・・・そして最終的には女声域のブリッジに入っていく・・・などなどです。

では始めましょう。
ここは女性にとってとても低いところですので男性のみからで結構です。

[TIME: 4:27]
※デモンストレーション「mum mum mum mum mum mum mum mum mum mum」

[TIME: 4:36]
男性の低音域タイプの方はブリッジに入っています。

[TIME: 4:45]
男性の1つ目のブリッジに入ってきました。
「Mum(まむ)」を「Moom(むむ)」の方向に少しだけ狭めましょう。

[TIME: 4:54]
ブリッジに入りました。
ここでは母音を狭める事によりより楽に歌う事が出来ます。

[TIME: 5:05]
いいですね。
女性入ってきてくださいね。

[TIME: 513]
男性の1つ目のブリッジの終わりで、2つ目に入っていきます。

[TIME: 5:18]
女性の1つ目のブリッジに入ってきました。

[TIME: 5:29]
男性はこの辺は辛くなってくるかもしれません。
辛くなったら止めてくださいね。

女性のブリッジの真ん中辺りに入りました。

※デモンストレーション「mum mum mum mum mum mum mum mum mum mum」

[TIME: 5:40]
「Mum(まむ)」を「Moom(むむ)」の方向に少しだけ狭めましょう。
母音を狭める事によりより楽に歌う事が出来ますよ!

[TIME: 5:47]
女性の2つ目のブリッジです。

よりヘッドボイスにしていきましょう。
ここではより母音を狭めていきましょう。

[TIME: 5:58]
ほとんど「Moom(むむ)」と発音する感じです。

[TIME: 6:12]
では、スケールを降りていきましょう。
ほとんどの男性はここは歌えないでしょう。

[TIME: 6:26]
女性の1つ目のブリッジに帰ってきました。

男性のテナーの方はこの辺りから戻ってこれるでしょう。

[TIME: 6:37]
Hi-C#,Hi-Cです。

女性の1つ目のブリッジの真ん中辺りです。

男性の2つ目のブリッジです。

[TIME: 6:56]
女性はチェストヴォイスに戻ってきましょう。

男性の1つ目のブリッジに帰ってきました。

チェストへ混ぜていきましょう。

[TIME: 7:06]
「Mum(まむ)」と発音していきましょう。

[TIME: 7:21]
女性には少し低い音域になってきました。
男性はチェストヴォイスに戻ってきてください。

[TIME: 7:35]
はい!お疲れ様です!

これは声をより強くしていくためによくデザインされたスケールパターンです。
音程を伸ばすための前段階を作るためにもすごく良いものです。
Mの子音がなだらかに行きの流れを止めてくれるだけで、みなさんは「Uh」と言う母音を発音、発声し続けなくてはいけません。

[TIME: 7:53]
※デモンストレーション「mum mum mum mum」

と歌いますが、このMの音をとると・・・

[TIME: 7:58]
※デモンストレーション「mum mum mum muuuuum」

最後の音を伸ばす事が比較的に楽にできます。そしてこのスケールではその前段階を体に覚えさせるのにとても効果的です。


もし、あなたがこのエクササイズでひっくり返ってしまうのでしたら・・・

[TIME: 8:10]
※デモンストレーション「mum mum mum mum(ひっくりかえった声で)」

Gの音をMの代わりに使ってみましょう。
「G,U,G」で「Gug(ガッ)」と言う言葉を作りましょう。
Gの音はMよりももう少し強く息の流れを止める事ができます。
ですのでG音は声帯がくっつき合う事を助けてくれます。


※桜田ヒロキMEMO
この時も、母音は「あ」と「お」の間くらいを狙って発音しましょう。
「あ」をまともに発音するとブリッジの辺りで声がひっかかり始めてしまいます。


[TIME: 8:24]
※デモンストレーション「gug gug gug gug gug gug gug gug gug gug」

では、もしあなたが逆の問題・・・チェストヴォイスを持ち上げてしまう常態になるのでしたらWの音が使えます。
「W,O,N」で「won(うぉん)」です。
この場合、W音が息の流れを作ってくれ、それはチェストヴォイスを持ち上げてしまうのを防止してくれるかもしれません。

ではスケールにするとこうなります。

[TIME: 8:47]
※デモンストレーション「won won won won won won 」

もしこれでも難しいようでしたら、あなたはこれらのエクササイズを行う準備が出来ていないかもしれません。

この場合、過去の「Finding Release」のセクションに戻ってエクササイズを行ってください。
そこで、「あくびの喉」をイメージして・・・最初はそれを少し極端にやってみていいと思います。
もし喉頭が上がってくるのが問題だったら、その「Duh」と言う声は喉頭を下げて、ブリッジングの助けになります。

[TIME: 9:22]
その感覚をこのエクササイズ「won」でも足してやってみると効果的です。
※デモンストレーション「won won won won won won 」

もちろんこんな声で歌を歌う事はできませんが、より良い声により近づいていっています。
良い声は成功の上に積み上げていく必要があります。

それはとても重要な事で、私達はこのエクササイズのプロセスに優先順位を付けなくてはいけません。
最初は声をリリースさせる事に優先順位をおかなくてはいけません。
そして、その次にコネクションを見つけ、より強い自然な声にして、それで美しい歌声を作り上げていきます。

[TIME: 9:53]
最後に一つだけ足しておきます。
もしみなさんが「Uh」と言う母音で歌うのが難しい場合はより「狭い母音」からチャレンジしていきましょう。

「Gee」「Goh」「Noh」などを同じスケールで練習してみましょう。
もしかしたら、いくつかの母音や子音を試してみて、あなたにとって最も効果のあるエクササイズを探す必要があるかもしれません。
そしていろいろ試してみるときっと最も効果のあるエクササイズを見つけられると思います。

[TIME: 10:17]
それでいいのです。
私達は一人一人違う人間で違う楽器を持っています。
そして、見つけた効果のある「発声エクササイズ」は、みなさんにとって難しいエクササイズを徐々にできるように仕向けるためのツールにもなります。

[TIME: 10:31]
もし質問があったる場合は・・・
john@johnhenny.com

もしくは私のWEBサイトまでぜひ来てくださいね!
http://johnhenny.com


※桜田ヒロキMEMO
Johnは日本語は話せませんので、こちらのメールアドレスに日本語のメールを送らないように注意してくださいね!


ぜひエクササイズを楽しんでください!
それがみなさんにとって、最も重要な事ですよ!

それではまた!

Bye bye!


桜田ヒロキよりコメント


お疲れ様でした!
今日は「より強いミックスを作っていく」というコンセプトのレッスンでしたね。

このレッスンでみなさんに注意していただきたいのは、Johnが最初に言っていた通りリリース感が身についていない場合やコネクションが見つかっていない場合は、過去のセクションに戻ってしばらくそれぞれのエクササイズを行ってください。
さらに、リリースやコネクションを掴んでも、決して「強い声を出そう!」と思ってこのレッスンを行わないでくださいね。
パワーは声のバランスを整えながらレッスンを続ければ、徐々についてきます。
ボイストレーニングは筋力トレーニングと同じで、ベンチプレスを1週間やってもすぐには腕は太くならないですよね?

ちなみにボク自身、Speech Level Singingを学んだ直後、歌声のパワーは落ちました。

なぜならそれまで間違った筋肉、筋力を使って歌ってきたため、それを切り離した途端にパワーが落ちるのは当然の事ですよね。
それから2〜3年ほど辛抱強くエクササイズを続けた結果、以前と同じかそれ以上の音量、太さを格段に楽に出せるようになりました。
ボクはとても不器用なためすごく時間はかかりましたが、その長い経験が今のボクの教えるスタイルを作り上げてきたのだろうと思っています。

すこし余談になりましたが、もしみなさんが今日のエクササイズを続けていて、「高音がチェストヴォイスにひっかかり始めた」等の場合は一旦ストップをして少し声を休ませましょう。
そして、以前のレッスンに戻ってもう1度、体に「リリース感」を体感させてからこのエクササイズに戻ってきてくださいね。
とにかくあせらずにエクササイズを行ってください!

さぁ!一緒にがんばりましょう!